雑記ときどき知財ブログ

知財中心の雑記ブログ

知財

商標法開始。2条まとめ

今週の日曜日からTACで商標法の授業がスタートしました。商標法は創作法ではないからなのか、特許法や意匠法と毛色が違う気がします。 早速2条の商標の定義や商標の定義の段階で躓いています。 今日、過去問を解いていて注意したいと思った点まとめ。 2条…

意匠法の短答答練は23点で合格圏内

TACで二週間前に弁理士試験の短答答練(マークシート形式の一次試験の練習。本試験とは試験範囲は違いますがいわゆる模試)を受けました。 標記の通り23点(25点満点)。合格基準点も23点なのでギリギリ合格圏内でしょうか。 短答試験(一次試験)の勉強は論…

特許法。不実施の場合の通常実施権の設定の裁定まとめ

不実施の場合の裁定の取り消しの場合に、裁定の手続きが準用されている(90条)。 89条では、対価を支払わないあるいは供託(88条)をしないときに、裁定のが失効することが規定。失効すること(効力を失うこと)は、裁定が取り消されることとは違うよ…

特許事務所と比較した企業知財部の特徴

弁理士(およびその受験生)の勤務先、就職希望先として一定のシェアがある企業知財部の特徴を、特許事務所との比較という観点で考えてみたいと思います。 私は、特許事務所での勤務経験がなくそちらについては伝聞情報に基づくのと、実際のところ企業の知財…

優先権を主張をする旨を表示した書面は、出願と同時に出さなくてもよい(書面を提出せず、願書に書いても良い)

今日は特許法の学習。 優先権の主張は、出願と同時でなくてもよいのですね。新規性喪失の例外の適用の申請と混同していました。 あと、「優先権を主張する旨を表示した書面」って見たことないな?と、疑問に思っていましたが、施行規則には、書面を提出する…

【TAC弁理士講座】短答基礎答練第2回・意匠

TACという予備校で弁理士講座を受講しており、今日は短答という形式のテスト(いわゆるマークシート試験)の模試(答練)の第2回目でした。 www.tac-school.co.jp 本試験までまだ時間がかなりあることもあって、本試験よりもずいぶん簡単な形式でした。これ…

「 #グラドル自画撮り部 」 は倉持由香本人によって商標登録されている、という話

倉持由香さんの「グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術 (星海社新書)」を読みました。 グラビアアイドルの倉持由香さんは、twitter上で、「#グラドル自画撮り部」を始め、部長として活動していることで有名です。 twitterでハッシュタグ…

質疑応答が盛り上がるTAC弁理士講座渋谷校

最近は渋谷校のライヴ授業も受講生が二十名を越えて盛り上がってきました。 Web受講生がライヴ授業に来るようになったのか、前年度受験組が合流してきたのか、それとも途中から受講を開始する人がいるのか、理由はわかりませんが。 小松先生の渋谷校では授業…

TACの基礎答練(特実)は合格最低点ギリギリ

先日受講した弁理士講座の基礎答練は25満点中22点でギリギリ合格基準点内でした。 問題の形態としては簡単な部類なので本来は満点を目指すべきなのでしょうが、なんとか合格圏内に残っていると前向きに考えます。 特実の講座が終わり、今年度の論文本試験組…

TACの弁理士講座で意匠法の講座開始&受講生増加

上級本科生の私は今日から意匠法の講座がTACで始まりました。毎回の講義に対応させて意匠法の復習をしつつ、講座の終わった特許法の復習の二回目も始めていく必要がありますね。 後、正直、商標や不正競争法、著作権は基本的なことが良くわかっていないので…

TACで弁理士の短答基礎答練(特許)を受ける

今日は今週末にうけたタイトルの答練の話。 今年度初めての答練でしたが難易度は易しめ。問題の内容が、という話ではなく、5文中、間違っているもの(あるいは正しいもの)を選ぶという形式の問題だけだったので消去法で選べるから。 平均点は高くなるもの…

国内処理基準時の定義

国際特許出願に関する手続きで、国内処理基準時の定義について誤解していたのでメモします。 国内処理基準時は特許法184の4条6項に規定してあり、それにしたがうと国内書面提出期間の満了時か審査請求の時の早い方。 ただしこれには注意すべき点があって、同…

パリ条約では意匠出願と実用新案出願をまたがって優先権を主張できる

表題の件については、Wikipediaによくまとまっていたので転載します。 出願の種類をまたがって優先権が可能な場合もある: 実用新案登録出願を基礎として、意匠登録を優先権出願できる。この場合の優先期間は意匠のもの(6ヶ月)である(パリ条約4条E(1)) 実…

商標法四十七条における不正の目的と、不正競争の目的の違い

商標法の四十七条を見て疑問に思ったのは、似たような規定で、不正競争の目的という言葉と、不正の目的という言葉が使い分けられていること。 青本で調べたところ、競争関係にあるものにのみ適用される規定は、不正競争の目的とし、競争関係にないものにも適…

質権、譲渡担保、抵当権はどういうもので、特許(知財)とどう関係するのか

よく、特許権や特許を受ける権利※が借金の担保にできるかが問題とされます。担保の方法(種類)によって違うのでまとめました。 ※特許を受ける権利…特許庁に発明を特許にして欲しいとお願いする(特許庁に特許出願手続きをする)権利。発明者がこの権利をも…

ビッグデータやAIから知財業界の会社員としての生き残り戦略を考える

先日 弁理士会の正林先生の書いた記事を読みました。 厳しい現状にある弁理士の今後の戦略に関する記事です。 先生は戦略として主に二つの手段を紹介されていました 一つは新しい市場に打って出るということです。もう一つは新しい事業に打って出るというこ…

日本の政府系知財ファンドIPブリッジが訴訟に力を入れ始めている

日本にはIPブリッジという政府系の知財ファンドがあります。産業革新機構やパナソニックが出資してできたファンドです。 このIPブリッジが三回目の特許侵害訴訟を行ったということで話題になっていました。 www.iam-media.com 10の特許を用いてテキサ…

米国特許商標庁における当事者系レビューは違憲なのか?

MCM Portfolioという特許権者がHwelett-Packardと争っている訴訟で、MCM側がIPRを違憲だと主張していることが知財業界で少し話題になっていました。 3. MCM Portfolio LLC 対 Hewlett-Packard 事件 - 2016年2月「CAFC 最新判決ウォッチング」 │ 米国連邦控訴…

日本特許庁の審査官には英語力向上のためのプログラムが用意されている??

Asia IPというサイトによると、日本の特許庁が、新興国や発展途上国の担当者を日本に招いて、特許審査のトレーニングをするとのことです。 Asia IP - JPO Trains Foreign Lawyers on Patent Examinations 当然、英語でのトレーニングとなるので英語が得意な…

準公知、拡大先願の規定(特許法29条の2)のまとめ。5要件を見たすと特許を受けられない。

最近、トマトジュースを家で飲んでいます。 結構すきなんですよね。体にも良さそうですし。 トマトジュースって、食わず嫌い(飲まず嫌い)の方もいますが意外とあっさりしていて飲みやすいですよ。野菜オンリージュースだと「野菜一日これ一本」のように一…

特許法。権利の移転、放棄等の制限について

photo by stephengg 最近、みかんがおいしくてついつい食べ過ぎてしまいます。 ちなみに、みかんは正式にはウンシュウミカンというそうです。 ちなみに英語だとsatsumaと呼ばれ、これは日本の薩摩に由来するんだそうです。 One of the English names for the…

特許法。職務発明において従業員に対する「相当の利益」の定め方(35条)

特許法のお勉強です。 photo by Patents Wall Art 今日は職務発明において従業員に与えられる「相当の利益」についてまとめました。 なお現行法では「相当の対価」と呼ばれていますが、2016年春に施行予定の改正法で「相当の利益」と呼ばれるようになり…

特許法。未成年者等が手続きをすることの制限(特許法7条、16条)

特許法の勉強です。 photo by Andy_BB 今日は、未成年者、成年被後見人等が手続きをすることの制限などについてまとめました。具体的には7条、16条になります。 第七条 未成年者及び成年被後見人は、法定代理人によらなければ、手続をすることができない…

特許法。不利益行為まとめ(9条および14条)

今日は特許法9条と14条のまとめです。 photo by Dick Thomas Johnson 9条では、委任による代理人が特別な授権をえなければできない行為(不利益行為)が規定されています。 (代理権の範囲) 第九条 日本国内に住所又は居所(法人にあつては、営業所)を…

特許法。期間の延長および期日の変更の規定まとめ

photo by limaoscarjuliet 知財のお勉強。今日は、特許法における期間の延長&期日の変更の規定をまとめました。 第四条 特許庁長官は、遠隔又は交通不便の地にある者のため、請求により又は職権で、第四十六条の二第一項第三号、第百八条第一項、第百二十一…

特許異議の申し立て条文まとめ

photo by aaron_anderer 今日は知的財産法について勉強したのでそのまとめです。 最近の法改正がフォローできていないので、今回は「特許異議申し立て」に関する条文を書き出してまとめてみました。 特許異議申し立てに関して規定された5章(113条から1…

米国特許商標庁のドキュメントコード一覧

アメリカの特許商標庁のサイトで、特許の包袋(特許の出願経過)を見る機会ありました。 米国では、包袋に登録されている書類は、Document Code(ドキュメントコード)が付されて管理されているんですよね。 前々から気になっていたのですが、Document Code…

伊藤園のおしるこはまるごと茹で上げ製法でうまい-特許4257323紹介

寒い日におしるこ 最近寒い日が続きますね。 こんなときには温かいものが飲みたくなります。つい自販機でおしるこを購入してしまいました。 なかなか美味しかく、また知財的にも面白い商品だったので今日はそれを紹介します。 伊藤園の大納言しるこ 私が飲ん…

判例の表記は判例集の略称と巻数、ページ数をチェックすればOK

photo by Julie70 先日のブログ投稿で判例の記法について以下のように書きました。 最近、以下のブログを読んで知ったのですが、A v. Bだと、Aが原告、Bが被告の事件を表すそうです。あと、査定系の事件の場合は、In re Xなどと書くそうです。 プレアンブル…

「明細書等に記載された発明の全部を分割出願に係る発明としたもの」とはなにか?

photo by Peter Forret 先日、以下のブログ記事で伊東国際特許事務所の記事を紹介しました。 プレアンブルは発明を限定しないか?(2) - gostep's blog プレアンブルは発明を限定しないか?(2) - gostep's blog これをキッカケに伊東国際特許事務所のサ…