雑記ときどき知財ブログ

知財中心の雑記ブログ

Shouldの配置に違和感があるときにはifの省略と倒置を疑え

NHK WORLDで英語学習

先日、ブログにも書きましたが最近NHK WORLDのサイトで英語の勉強をするようになりました。


NHK WORLDをブックマークしてから英語学習が捗るようになった3つの理由 - ゴー&ステップ

英語のニュースを読んだり見るだけなら、BBCでもCNNでもよいのですが、NHK WORLDであれば日本のニュースも多く興味を保ちやすいです。また英文や動画が短いので短い時間でサッと目を通せるのもGOODです。

 

今日はNHK WORLDで見かけた興味深い英語表現について紹介します。

http://www.flickr.com/photos/19516393@N00/2995004692

photo by lamont_cranston

 

Shouldの位置に違和感

今日読んだニュースはこちら。


Al-Qaeda branch claims responsibility for attack - News - NHK WORLD - English

 

イエメンのアルカイダメンバーによるパリ週刊誌襲撃事件に関するビデオメッセージについてのニュースです。

このニュースの中で気になった英語表現は以下のものです。

 

He also warned of tragedies and terror in the future should blasphemy against the prophet continue.

一読して文の半ばにでてくるshuoldの配置に違和感を覚えます。

shouldは助動詞なので、その後に普通は動詞がくるはずですが、上記の文でblasphemyは名詞です。

    ※blasphemy……神への冒涜

 

Shouldの配置に違和感があるときにはifの省略と倒置を疑え

私の経験上、単語の配置に違和感を覚えたときには、たいがい倒置が起きているかあるいは何かの単語が省略されているかのいずれか(あるいは両方)です。

 

今回の文も調べたところ、仮定法においてifが省略されて倒置がおこり、shouldが文頭に出た文であるということがわかりました。

仮定法におけるshouldとは

まず、仮定法において、shouldを使うと可能性が低い仮定を表せます。

「万一、ひょっとして・・・」の意味で、主語の意志とは無関係に未来の可能性の乏しいことを表します。帰結節には「would(should、might)+ 原形動詞」のほか直説法・命令法も用いられます。
    What would〔will〕you tell him, if he should come?
 (万一彼が来たら、君は何を言うつもりだ)
If you should meet him, tell him to write to me.
 (万一彼に会ったら、私に手紙をくれるよう言ってください)

25-1 仮定法現在の用法

 

ifが省略されて倒置が起こる場合がある

そして仮定法でshouldを使う場合にはifを省略して、主語と助動詞(should)の語順を逆にする倒置が起きることがあります。


 「if」が省略される場合があります。その場合は語順が変わります(倒置)。「should」が文頭に置かれますが、文語的です。

 Should Ann call while I am out, tell her she can come at any time.

英語の仮定法shouldの応用-英語学習の発展的学習

 

上の例文だと、

If Ann should call while I am out, tell her she can come at any time.

という文が元になっているわけですね。

 

NHK WORLDの文を振り返り

これを踏まえて、先ほど紹介したNHK WORLDの文を見てみます。

He also warned of tragedies and terror in the future should blasphemy against the prophet continue.

 

この文にIfを補って、should の順序を元に戻すと以下のようになります。

           He also warned of tragedies and terror in the future if  blasphemy against the prophet should continue.

こうすると、英文が以下の意味であることがわかります。

「更に彼(※アルカイダのメンバーのこと)は、もし神に対する冒涜が続くならば今後も悲劇とテロが起きると警告した」

 

これでスッキリしました。

 

仮定法の倒置は一般的に使われるのか?

これまで倒置や省略は文語的で古い表現という認識だったのですが、どうも普通のニュースでも使われるようですね。

NHK WORLDでは動画中でアナウンサーがifを省略し、かつ、shouldの語順を変えてニュースを読んでいました。

 

はてな匿名ダイアリーの記事によるとメールでも使われるそうです。

Should [it/you/...] ...

「もし……でしたら」

例:Should you have any questions, please do not hesitate to ask. もし質問がおありでしたら遠慮なくお訊きください。

個人間の会話・論文みたいなものではあまり使わないが、ややオフィシャルなメールで比較的よく見る。意味の上では "If ..." とそれほど違いはないんじゃないかと思う。

メールで使える英語のつなぎの言葉

 

今日のところはこのへんで。

 

表現のための実践ロイヤル英文法(例文暗記CD付き)

表現のための実践ロイヤル英文法(例文暗記CD付き)

  • 作者: 綿貫陽,マーク・ピーターセン
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2011/09/10
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 7回
  • この商品を含むブログを見る
 

 私が持っている英文法書です。今回の文法事項は200ページから記載がありましたた。

 

表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習

表現のための実践ロイヤル英作文法 問題演習

 

 問題集もあるようです。