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丸山九段が挑戦する竜王戦の第1局は角換わり。渡辺竜王の△4ニ角が序盤の注目どころか

竜王戦が始まりましたね。ここ数日、将棋界は、将棋ソフトの不正使用疑惑(※)で揺れているわけですが、正直全容がよく分からない話なわけで、まずはふつうにタイトル戦を観戦することにしました。

 

(※)竜王戦というビックタイトルの挑戦者が、スマホの将棋ソフトを使うズルをしている嫌疑をかけられた結果、いろいろあって挑戦者が差し替えになりました。

 

今回、渡辺竜王に挑戦する丸山九段は角換わり(※)のスペシャリスト。ということで竜王戦第1局の戦型も角換わりになりました。

 

(※)将棋の戦法の一つ。アマチュアよりプロで人気が高い気がします。

 

で、注目すべき局面が以下。

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先手(先に指す丸山九段のこと)が桂馬を早めに跳んで攻めた状態です。

別の対局(試合)で渡辺竜王は同じ局面を経験していて、その時は△4四角という手を指して負けています。なので、本日、竜王は△4ニ角という新しい手を指しました。

当然、△4ニ角という手は以前から準備していた手(研究手)でしょう。敗戦した場合は、負けた原因を検討して次回のためにその対策を用意しておくというのは当然のことなので。

 

ただこの局面に至るまえに渡辺竜王は1時間以上の長考をしています。プロの対局にはこのようなことがしばしばあって、私のようなアマチュアには結構それが不思議なんですよね。事前に検討しているのだから、すぐに指せばいいのにって。

公式戦の場合、持ち時間が決められている(今回の場合には、一人8時間)ので、そのうちの1時間以上を序盤で使ってしまうのはもったいない気がしてしまいます。

 

事前の研究に穴がないか本番で改めて確認する作業をやっていると想像しているのですが、実際どうなんでしょう??

 

なお、現在はお昼休み中。お昼ごはんは精進料理で、観戦しているファンも同じものを食べているとか。どんな味なのかな。

 

 

マイコミ将棋BOOKS よくわかる角換わり

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