雑記ときどき知財ブログ

知財中心の雑記ブログ

手番(てばん、てつがい)は将棋界と産業界で意味が違う

私の好きな将棋の世界と、私が働いている製造業には共に手番というあまり一般的ではない言葉が使われます。ただし、それぞれで意味合いが違います。

 

(1)将棋界では、手番は、広義には、文字通り、手を指す順番(ターン)を意味します(用例:今は自分の手番である)。

また狭義では、指す順番の際に主導権を握れることを意味します。例えば、「相手に手番を渡してしまう」というと、単に相手が指す順番になったという意味だけではなく、その際に戦いの主導権も相手に渡してしまったというニュアンスが出ます。

将棋では手番をてばんと読みます。

 

(2)私が所属する製造業やその他の産業界では、手番はある段取りや作業のこと、あるいはそれらに必要な時間(タイム)を意味することが多いです。

 

私の回りでは短手番という言葉が使われることが多いです。ある作業にかかる(またはかけられる)時間が短いということを意味します。

(2)の意味でも私はてばんと読みますが、てつがいと読む人もいるようで、私の辞書にも、てつがいの方が掲載されています。

 

ちなみに短手番は、たんてばん、あるいは、たんてつがい、と読まれるようです。

 

日本将棋用語事典

日本将棋用語事典