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トッププロは変化が大きい将棋が好きで、アマチュア初心者は既知の類型に収まる将棋が好き

藤井聡太八冠の影響で将棋に興味が再燃している。私はファン歴は長いがほとんど観る将(みるだけで自分でプレイはあまりしないファン)である。将棋は弱く初心者レベル。

 

したがってその点を差し引いて聞いてもらいたいのだが、私が考えるタイトル戦に出るようなトッププロの将棋と私のようなアマチュア初心者の将棋の違い、というのをまとめてみた。

 

トッププロは変化が大きい将棋が好きで、アマチュア初心者は既知の類型に収まる将棋が好き。

 

プロだと互いに相手の得意な指し方を研究するので、毎回似たような将棋を指すと対策を取られてしまう。したがって、いろいろな変化を起こしやすい戦法を選ぶ。特に強いトッププロは、たくさんの変化を網羅して研究するので、指す将棋がバリエーションに豊富。同じような出だしでも、最終的に毎回違った内容になる。

 

一方、アマチュアはたくさんの変化を事前に研究したり、それを覚えたりすることが出来ない。したがって、分岐があったとしても想定の範囲から大きく外れにくい戦法を選ぶ。事前の研究が深くなくても、馴染みのある形で戦えるようにする。相手の出方によらず自分は同じ陣形で戦える振り飛車戦法が人気なのはこの理由。

 

トッププロはリスクがある戦法を選ぶが、アマはミスが致命傷にならない戦法を選ぶ

 

プロはリスクがあっても最善の選択肢を選ぶ傾向が高い。そうなると、互いに砲弾が飛び交うスリリングな戦いになることが往々にしてある。僅かなミスが命取りになるが、トッププロは高い読みの精度や、万全の事前研究によってそれを可能にしている。

 

一方、アマチュア同士はミスが付き物なので、ミスが致命傷にならない指し方、特に守備を固める指し方が多い。

 

このようにトッププロの将棋は、見る分には面白いのだが、初心者がそのまま採用できる訳では無い、ということになる。