「焦点:中国の四中全会、「法治」の進展にビジネス界が期待」というロイターの記事に知財関連の記載があったので抜粋します。
中国政法大学の李曙光教授はこのほど、党機関紙・人民日報に寄稿し、しっかりとした法制度なくして経済成長はないとの認識を示した。
同教授は「知的財産や契約の保護は経済の発展や成長にとって前提条件だ」と指摘。
中国の司法制度を公正にすべきであるという文脈の中で、知的財産も取り上げられていました。
ただ、特許訴訟に限って言うと中国でも少なくとも大都市(北京とか上海)では公正な裁判を受けられるそうです。これは、JIPA主催であるアジア関連の知財講座を受講した際、2つの異なる講座でそれぞれ伺った話なので信頼性は結構高いと思います。
むしろ訴訟件数が多い(下図参照)お国柄なので、この分野では日本の先を行っていると考えてもよいくらいだとか。
(出典)「特許行政年次報告書2013」2-1-13図
グラフを見ると、日本は米国および中国に対して非常に知財訴訟が少ないのが見て取れます。
技術レベルが高いにも関わらず権利行使しにくい我が国の状況は少し問題かもしれません。
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