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10万人程度の地方都市の生活は快適だが気になることもある

都会に住むか地方に住むか、どちらが良いかはよく議論になるテーマだが、当然ながらどちらにも良さはあるので、できれば人生の中で両方試してみると良い。

 

今回は10万人くらいの地方都市に住んだ経験があるのでそれを語ってみたい。

 

現地で働き先を探すなら仕事の選択肢は少なく賃金水準は低め。都会の企業に就職して、地方都市の支社に務めるかフルリモート勤務するのであれば都会同等の給与になるのでおすすめできる。

 

住宅にかかる費用は低い。広くて立派な家に住みたいなら地方都市の方が良いと思われる。ただ、地方都市に住むと、車を家族の人数分購入することになりがちなので、住居費で浮いたお金を車関連の費用で相殺してしまう可能性はある。駐車場、保険、ガソリン、車検など車はお金がかかる。

 

日常生活はわりと快適。商店街なんかはそこそこ保たれていてオシャレはお店もけっこうある。あとは郊外には大きいショッピングモールやチェーンがあるので大きめの買い物は週末にそこに車で出かけられるので都会で車を持たない生活よりも便利なこともある。当然ネット通販を利用することも出来る。

 

映画館や書店など文化面では厳しいこともある。私の場合、映画館は隣街にあって車で出かることはできたのだがマイナーな作品は上映されない。専門書を置いている大型書店もない。ライブや美術館、スポーツ観戦なんかも無いわけではもちろんないが、お目当てのものを楽しむことは難しい。東京とかの都市圏に高速バスでいける距離であれば遠征するのが選択肢になる。

 

懸念なのは、いまはまだ快適に過ごせても、この規模の都市だと人口減少の影響が根強くでそうなこと。永住すると病院などの基本的インフラがどこまで将来維持されるかというのは分からない。バスやタクシーなんかも減っていく可能性が高い。

 

子育てのことを考えると進学の選択肢が少なくなるのも気がかり。高校くらいまでなら問題ないと思うが、大学はないので進学させるなら一人暮らしさせることになりそう。