太川さんがかつて番組で共演していた蛭子さんと五年ぶりにあったことを報告するYouTubeが話題になっていたので少し見た。
二人が出ていた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は面白くて私も映画版も含めて結構見ていたが、蛭子さんは認知症の影響で番組のことを忘れてしまったようだ。
番組ファンとしては少し寂しい感じもするけれど、それで良いのだとも思う。人間はずっと壮健でいることはできないし、認知症も人としてごく自然なことだ。
老や病気、障害をタブー視したり、特別視したりするのではなくて、ごく一般的なこととして、受け入れる、人生に取り入れることが必要と思う。
超高齢社会やバリアフリーといっても、若くて健康な人は、学校や職場に同じ状況の人達の中に集められてしまい、自分や身近な人が弱ってしまう状況を想像しがたい。ただ認知症に限らず、長い人生、いつかは弱い立場になるのは避けがたく、いずれおとずれる。弱さ・不自由さ・不健康さ、をもっと身近に感じる社会の方が健全と思う。