英語ときどき知財の弁理士ブログ

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日本特許庁の審査官には英語力向上のためのプログラムが用意されている??

Japan Patent Office

 

Asia IPというサイトによると、日本の特許庁が、新興国発展途上国の担当者を日本に招いて、特許審査のトレーニングをするとのことです。

Asia IP - JPO Trains Foreign Lawyers on Patent Examinations

 

当然、英語でのトレーニングとなるので英語が得意な審査官たちが講師に選抜されるようです。記事を読むと、特許庁では英会話スクールの講師を庁に招いて英語学習の機会を設けたり、優秀な審査官には米国や欧州の特許庁、あるいは大学へ派遣させるような機会を設けたりして英語力向上に努めているよう。

 

In addition, Uesugi says, most Japanese examiners have the opportunity to go to patent offices in a foreign country if they wish to, although there is significant competition to visit the US Patent and Trademark Office and the European Patent Office. “If the examiner is excellent, JPO will send him to a college abroad, so considering the above, JPO examiners’ English skills are relatively higher than those of average Japanese people.”

 

<私の訳>

さらに、ウスイ氏が述べたことによると、大半の審査官は望めば海外の特許庁に行く機会がある。ただ米国の特許商標庁や、欧州特許庁に行くには激しい競争がある。「もし審査官が優秀であれば日本特許庁は彼を海外の大学に派遣するだろう。そういうことを考慮すれば、日本特許庁の審査官の英語力は、平均的な日本人のそれよりは比較的高い。」

 

どの程度、上記のような制度が整っているのかはわかりませんが、英語学習の機会が数多くあるなら少しうらやましいです。ただ、特許・知財の世界もますます国際化されていくのが時代の流れなので、日本の存在感が大きくなるように特許庁の方々には頑張ってもらいたいですね。

 

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