人には、興味関心の違い、特性、病気、ハンディキャップ、環境、支援、などに比べようもない差があるので、自分が成功したことをもって、その方法が広く他の人にも適用できる、と考えるのは変だし、危険だと思う。
一般論を語るなら個人的な経験よりも統計的なデータを重視したほうが良いだろう。
ただ統計的なデータから基づく答えは、きっと平均的な人に有効なものだろうから、そこから外れた場合に有効とは限らないだろう。
そうすると、個人の成功体験の経験談も無駄ではないかもしれない。つまり一般論として語るのではなく、同じような特性等の持ち主には役に立つ可能性があるかもしれない、くらいの気持ちで経験を共有すると、もしかしたら誰かには刺さるかもしれない。
上手くいったことがあると、それを共有したいと思うし、あるいは他人の成功体験を真似したい、と思うこともあるが、慎重な姿勢が求められる、と個人的には思う。
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昔、この本を読んだ。能力ある人が、そうでない人を見下す傾向などを注意していたと思う。筆者であるサンデル教授の指摘は結構大事なところをついていると思う。