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“偽物” もう許さない 日本ブランド守る最新技術 | NHK | ビジネス特集


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“偽物” もう許さない 日本ブランド守る最新技術 | NHK | ビジネス特集

 

偽造品に苦しんでいる企業の実態と、新たな対策技術に関するお話です。海外における商標登録の必要性も述べられていました。

 

面白かったのは、二酸化ケイ素の粉末によって、真正品を証明することができるという話。粒子には微小な穴が複数形成されていて、その配置のパターンをスマホでチェックすると真正品かどうかの判定(真贋判定)ができるようです。二酸化ケイ素は食品添加物にも使われるので、これを商品である食品や薬に直接加えてもよいそうです。

 

技術力の高い偽造業者も多いので、真贋判定を確実に行うためにはどんどん新しい技術投入していくほかないです。従来だとICタグで真正品を判別することもあるかと思います。記事には、新しいタイプのICタグ技術も紹介されていました。

 

偽造品対策が大変なのは、偽造品が製造されたり販売されたりするのは、海外で行われることが多い、ということもあるかと思います。知財業界で模造品対策をしている人たちは、海外を飛び回っている方が多い印象です。出張や赴任で、中国等の新興国で活動している方が多いですね。マイルをたくさん溜められるとか海外に住めるとか、表面的なところばかり見て、憧れたりもしたのですが、実際には、犯罪行為に対峙する危険な仕事です。模造品を叩くための知財保護体制が十分に確立していない新興国も多くて実際には苦労の多い仕事だろうと思います。

 

なお記事の中で、外国において商標登録することを勧めていたコンサル会社はどうも行政書士さんの経営みたいです。

 

WWIP Consulting Japan | 中国·アジア全域で、化粧品・健康食品・医療製品承認申請 / 知財保護・商標出願・模倣品対策

海外でのビジネス展開する上で必要な様々な手続きについて代行したりコンサルしたりするビジネスモデルなのでしょうか。

 

海外での商標登録自体は弁理士の得意分野なのですが、その他の海外におけるビジネス支援もあわせて行うくらいのアグレッシブさがあっても良いかもしれません。