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士業は偽装請負なのかもしれないが、実際のところあまり表に出る問題になることは無い

副業等でフリーランス活動をする人が増えているところ、企業側は偽装請負の疑いをかけられないようにフリーランスとの契約に過敏になっている、というニュースがあった。業務の管理などをしてしまうと請負契約の範疇に収まらず実質的な雇用関係になってしまうので法令違反に繋がる、ということ。

 

この問題は私たち士業にとっても関心を持つべきテーマである。事務所勤務の士業は、雇用契約で働いている人もいるが、請負契約で働いている人もいる。特に弁護士だと後者が多いらしい。

 

経営者としては請負契約の方が解雇規制がないし社会保険の費用を抑えられる。労働者側としても、報酬がその分上がりやすいし、経費の計上がしやすくなって税金が低減するメリットがある。

 

確かに士業は裁量の大きい仕事だが、事務所に所属した時点で、先輩や上司の管理監督の元で仕事をすることは一般的と思われる。全員が請負契約に該当する働き方かといわれると怪しい。グレーゾーンと言える。

 

ただ士業事務所は大体は小規模企業レベル。冒頭にあるように偽装請負を気にしているのはコンプライアンスに厳しい大企業中心だろうから、あまり士業事務所には関係ない話かもしれない。